私たちマリアージュ①

◆プロローグ

――春。

格式高いお嬢様学校、聖リアンヌ女学院に“機関”のスパイとして送り込まれた転校生の星野星（ほしのひかり）。

転入は異例なことだが、ヒナ鳥達は始業式の前に行われる儀式のことで湧き上がっていた。

儀式では、十二宮に選ばれた乙女に女神からの寵愛の徴が浮かび上がる。

彼女達は黄道十二宮の天使階級で呼ばれ、生徒達に幸を振りまく役を担う。

学院の秘密を探るため、目立たぬよう過ごすことを決めた星は、何の因果か、儀式で処女宮　能天使《エクスシア》に選ばれてしまう。

「えぇ……なんで私が選ばれちゃうのかなぁ」

彼女の瞳に映る他の十二宮達の関係性とは――。そして、学院に隠された真実とは――。


◆Season①あらすじ

獅子革命。

学院で大騒乱を引き起こした1年前の生徒会選挙。

星は入学早々、何故かその年の学院に飛ばされてしまう。

「嘘……嘘だよ……そんな……」

本来の世界へと戻る手段を探す間、ほまれに協力し、近衛を生徒会長に押し上げることになる。

姉妹にしてはどこかぎこちないほまれと近衛の関係。そして、星の前に姿を現すようになる黒い影『ヘクセス』。

星は転入早々、予期せぬ事態に巻き込まれて行く。