夢幻の欠片～散花雫編～ 游戏

夢の果てにあるものは幸か、それとも……

自室にあるパソコンの前に座って、
緋月依織は食い入るように画面を眺めていた。
その画面には〝夢立ち枕〟という降霊術の情報が克明に記載されている。
依織は悩みながらも、降霊術を手順通りに実行していく。
それが正しいのかどうか、依織にはわからない。
だが、もう一度想い人に会いたいといった気持ちが何よりも強かった。
依織は、降霊術最後の手順となる眠りにゆっくりと落ちていく。
もう、二度と戻れない世界に身を投じる破目になったとしても……。