「今夜、世界からこの恋が消えても」などで知られる三木孝浩が、森田碧の小説を映像化した本作。今を大切に生きようとする男女が織りなす“期限付きの恋”を映し出す物語だ。美術の才能にあふれ、二科展の入選を目指していた早坂秋人は、心臓に腫瘍が見つかり余命1年と宣告される。感情を殺しながら淡々と暮らしていたある日、病院の屋上で絵を描く桜井春奈と出会う。自身が描いた絵を指して「天国。もうすぐ私が行くところ」とつぶやき、初対面の人間に「あと半年の命」とさらりと言う春奈に、秋人は次第に心惹かれるように。そして自分の病を隠しながら春奈のために必死になることで、秋人は人生に再び希望を見出していく。
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