楽園殺し (3) FES 小说

  • 出版社: 小学館
  • 价格: ¥957
  • 发售日: 2023-09-19
  • 页数: 456
  • ISBN: 978-4094531480
  • 作者: 呂暇郁夫
  • 插图: ろるあ

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    今宵、誰がために星は輝くーー

    獣人事件の収束から1年。
    砂塵渦巻くこの街で、ふたたび騒乱が起ころうとしていた。

    「この警護任務は大任よ。こんどこそかならず式典を成功させなければならないのだもの」
    「また悪い予感か? お前の勘はよく当たる。なにもなければいいがな……」

    謎に包まれた連続食人事件の勃発。
    延期開催される150周年記念式典。

    「かつてこの地をおとずれた、盟主たちの祖〈Dの一団〉」
    「彼らがこの地に根を差し、大陸一と呼ばれる大都市に発展させ、象徴として作られたものが、この中央連盟です」
    「さあ、みなさまで祝おうではありませんかーーこの偉大都市の、栄えある150周年を!」

    熱気に包まれる舞台を見下ろすは、市民、粛清官、円卓の盟主たち。
    そして、たったひとりの星の夜。

    「みなさん、とっても盛り上がってくれているのね! ぜひ聴いていって。このわたし、ノエル・シュテルンの歌をーー!」

    祝宴の終幕を飾るは、この街の”歌姫”のステージ。
    その背後に蠢くは、宗教徒たちの黒い影。

    「ーー楽園殺し」
    「ああそれも、貴女の望みであるならば……」

    ーー今宵、偉大都市史上最大の祭り(フェス)が幕を開ける。
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