「本当に正しい復讐のはじめかた」

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あらすじ
一年前。
貴方が当時付き合っていた彼氏・二木紡は、小さい頃からの幼馴染であった雛型慈里と貴方に遺書代わりのボイスレコーダーを遺し、突如自殺した。
カップルとしても、幼馴染三人組の中の一人としても、何の障害も落ち度も無かったと考える貴方は、自分達に何の相談もせず自ら命を絶った紡の気持ちが理解できず、今もなお後悔と絶望の中にいた。

貴方が毎日のように紡からの音声メッセージを再生し続けては、彼への想いを断ち切れずにいる中、同じく紡に自殺されてしまったもう一人の幼馴染・慈里は、「紡にお前を頼むと言われた」と、貴方を強引に紡への想いから解放しようとしていた。
慈里のショック療法ともいえるような強引さで、貴方が漸く普通の日常を取り戻しつつあったある日、貴方は慈里の部屋で、自分が紡から遺された音声とは異なる、ある一本のボイスレコーダーを発見する。

『慈里への遺書』

他人から隠すように放置されていたそれを、貴方は何気なく手に取った。
彼女の自分でも分からなかった、紡の自殺の理由――このボイスレコーダーに、少しでもその手掛かりがあると信じて。

登場人物
・雛型慈里(ひながた いつり)/CV:スキマチェリー
20歳、貴方の幼馴染。幼馴染三人組の中で一番明るく、外交的な性格。
紡が死んでからはその悲しみを乗り切る為か、かなり無理をしてバイトやサークル活動に没頭している。
男女関係なく友人は多い方だが、陰でそんな彼らの事を「表面しか俺を見ていない奴ら」と蔑んでいる。
紡のボイスレコーダーの事を聞くと、不機嫌になる。

・二木紡(にき つむぐ)/CV:愛音録
18歳、故人。
貴方の幼馴染で彼氏であったが、慈里・貴方と三人で同じ大学に入学するという前日、部屋で首を吊って自殺する。
生前は慈里とは真反対の内向的・ナイーブな性格であり、友人も少ないオタク気質の男子だった。
慈里と貴方に、遺書代わりのボイスレコーダーを遺す。

・貴方
慈里と紡の幼馴染。高校三年生の夏から紡と付き合っていたが、紡が自殺してからは生活が自堕落になってしまった。
現在は大学に入学したばかりであるが、既に進級が危うい。
自分へ遺された紡のボイスレコーダーには、「君は悪くない」という言葉だけが記録されていた。
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