みとせのりこの水晶硝子の唄声と美しい詞と、吟遊詩人・久野幹史の描き出す、ときに繊細でときに壮大な楽曲で綴られる五つの詩篇。久野の操る古楽器、リュート、ハーディガーディだけでなく、アイリッシュフルートの豊田耕三、中世フィドルの森川拓哉を迎えて、物語はさらに色彩豊かに彩られてゆく。
人の手で奏でられる生楽器による「音」の確かな存在感、描かれる風景と詩の美しさによる「物語」の浮遊感。相反するはずの「リアル」と「幻想」を兼ね備えた音楽は、海を空を、時をほんの少し越えた先の、異国への旅に似ている。
more...
人の手で奏でられる生楽器による「音」の確かな存在感、描かれる風景と詩の美しさによる「物語」の浮遊感。相反するはずの「リアル」と「幻想」を兼ね備えた音楽は、海を空を、時をほんの少し越えた先の、異国への旅に似ている。