少女と“狼さん”を終末的に描く、メルヘンノベル
森の麓の小さな村に、1人の少女が住んでいました。
ある日少女は、
森の奥に住まうというおばあさんの挨拶に行くように母親に言いつけられ、
手渡された赤いずきんを被り森へと向かいます。
本当は、彼女はわかっていました。
村の皆は口々に安全だと言う森には、怖い狼が住んでいるということ。
この赤いずきんを被ったかつての友達とは、
2度と会うことができなくなったこと。
今度は自分の番なのだということを。
もう自分は幸せになれないのだと、悟ったのです。
これは、幸福な結末に憧れた少女と、“狼さん”と呼ばれた者のお話。
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森の麓の小さな村に、1人の少女が住んでいました。
ある日少女は、
森の奥に住まうというおばあさんの挨拶に行くように母親に言いつけられ、
手渡された赤いずきんを被り森へと向かいます。
本当は、彼女はわかっていました。
村の皆は口々に安全だと言う森には、怖い狼が住んでいるということ。
この赤いずきんを被ったかつての友達とは、
2度と会うことができなくなったこと。
今度は自分の番なのだということを。
もう自分は幸せになれないのだと、悟ったのです。
これは、幸福な結末に憧れた少女と、“狼さん”と呼ばれた者のお話。