マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~

ep.11 ブラック芸能事務所とギャラバトル!!

时长: / 首播:2016-03-17
 ある日、「アンヘラ」に一人のメキシコ人、ガルシア(植野行雄)が訪れてきた。栗原理佐(片瀬那奈)を見るなり、「僕と結婚してください!」と一目惚れしてしまう。「じょ、冗談でしょ!?ご注文は?」と受け流す理佐。「あ、食事に来たんじゃないんです」とガルシア。ガルシアは実はピン芸人で、芸人仲間のサプライずから「アンヘラ」に行けば、金銭トラブルを解決してもらえると聞いて来たのだった。

 ガルシアは、お笑いコンテストで優勝したのに、その賞金10万円はすべて事務所の斉藤社長(佐戸井 けん太)がせしめて1円ももらえないのだと言う。「その上、普段のギャラも、外国人という理由で、後輩の半分以下と一番安いんです」とガルシア。「それはひどいわね!…円ちゃん、何とかならない?」と理佐。菅原円(葵わかな)は「事務所とのマネジメント契約で、賞金の取り分は決めてますか?そもそも契約書はありますか?」と尋ねる。「契約書?そんなものあったかな。明日社長に聞いてみます」とガルシア。

 翌日、斉藤社長の元へ行くガルシア。「契約書!?んなもんあるかい!金、金、言わんと、面白いネタ考えろ!」と斉藤社長。そこに売れっ子芸人コンビのアルミニウムゴーゴ―の天野(上遠野太洸)と塚田(鈴木勝大)が来る。斉藤、ガルシアへの態度とはうってかわって、愛想よく天野と塚田を迎える。「おまえらにはDVDの仕事が入ったからな」と斉藤。天野と塚田は、本業のネタをやりたがるが、二人はルックスで売れているため、斉藤はネタをさせず、アイドルのような仕事ばかりをさせている。「ネタをやらして下さいよ!」という天野らに対し、「やかましい!次はCD、歌手デビューや!世界を目指すんや!」と聞く耳をもたない斉藤。

 「アンヘラ」に戻ったガルシアは、「契約書はありません。…お金の条件は契約時にすべて話したと社長は言うんですけど、そんなこと説明された覚えはないんです」と言う。「せめて取り分についての社長の発言の証拠があればいいんですけど…」と円。「事務所のオーディションに受かったときに、『うちは芸人に優しい事務所や。7:3で、7が芸人の取り分や』って言ったらしいんですけど」とガルシア。聞いていた武蔵川華子(藤田みりあ)が、「じゃあ、誰かオーディションに受かって、その発言を録音すればええんちゃう?」と言う。「誰が行くの?」と理佐。皆、一瞬考えた後に、竹内茂(小籔千豊)を見る。「ええ?!無理ですよ!」という茂だが、皆に押し切られ、「じゃあ、せめてコンビにしてください!誰か相方を!」と茂。周囲が知らんふりをしていると、そこへ理佐たちの非弁行為を忌々しく思う殿村弁護士(竹中直人)が警告に現れる。殿村は理佐たちにケチをつけ始めるが、相方探しに必死な茂に揚げ足をとられ、ついには茂に「協力してください!」と、巻き込まれてしまう。

 そして、事務所のオーディションで「テキーラ」という漫才コンビになりすまし、ネタを披露する茂と殿村。二人は緊張のあまり、グダグダの漫才を披露し、審査に落ちてしまう。契約条件についての斉藤の発言も録音できないまま、作戦は失敗に終わった。

 「アンヘラ」で顛末を聞き、「なにやってんの」と呆れる理佐。「やはり僕、国に帰ります」としょげるガルシア。「だめよ、簡単に夢を諦めちゃダメ!」と理佐は、自分が苦労してメキシコ料理店を開いたいきさつを話し、ガルシアを励ます。「理佐…。それってプロポーズ?」とガルシア。「違うわよ!」と理佐。

 その後、ガルシアは、アルミニウムゴーゴ―の二人と話をしたときに、売れっ子の二人も写真集やDVDの印税を、もらってないことを知る。「社長だけ、やたら羽振りがよくなっていくねんけど、俺らには一銭も入らへん」と困っている天野と塚田。

 ガルシアは天野と塚田を連れ、再び「アンヘラ」へ。「印税も、賞金と同じで、契約で取り分を決めていないと、文句の言いようがないんです…」と円。「そうなんですか!?それに俺ら本当はネタをやりたいのに、関係ない仕事ばかりさせられるんです。次は、24時間ネット配信の密着企画を受けさせられるし…。社長はとにかく金や、世界を目指すんやと言って」と天野と塚田。そんな中、円は何か思いついた風で…

 アルミニウムゴーゴ―の密着企画の日。事務所の社長、斉藤も取材を受けている。「私は芸人の気持ちを第一に考えてます。芸人あっての事務所ですからね。アルミニウムゴーゴーの写真集やDVDも本人たちがやりたがるものですから仕方なく」と斉藤。同じ事務所の芸人、ガルシアの活躍について尋ねられても「メキシコに家族を残して頑張ってますから、つい甘くしてしまいます。私は、芸人第一、お金は二の次なんで」と外面のいい斉藤。だが、取材が終わり、カメラが退くとガラリと様子が変わる斉藤。

 そこに、ガルシアが入ってくる。「なんや?おまえ、また金の話か。何度来ても同じや。わしは金が第一、芸人は二の次なんや!嫌なら辞めろ!芸人の代わりは腐るほどいるからな!」と先ほどと真逆の本性をさらけ出す斉藤。さらにそこへ、アルミニウムゴーゴーとカメラクルーが入って来る。後ろから理佐と円も。「今の言葉、そのまま世界に配信されましたよ」と円。斉藤のブラックぶりに批判が集まるだろうと言う。「そんな…こら!撮るな!映すな!」と慌てる斉藤。「社長。芸人だけでなく、社長の代わりも、たくさんいると思いますよ」というガルシアで。

 その後、斉藤は社長をクビになり、新しい社長のもと、ガルシアたちの待遇は改善された。「アンヘラ」にお礼に現れるガルシア。「理佐…話がある」とガルシア。皆、プロポーズだと思いドキドキするが、「ごめん!理佐。俺、今は芸に集中したくて恋なんかしてられないんだ!」と言って、ガルシアは店を出て行ってしまう。「え、え?なんであたしがフラれたみたいになってんの!?」と怒る理佐で…

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