【船幽霊娘】ミヨ

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    船幽霊は日本の各地に伝わる海の亡霊。
    最もメジャーな伝説は、海の中から「柄杓をくれ」と声がして、柄杓を与えてしまうと、その柄杓を持った手が海から無数に突き出てきて、海水を船に汲み入れて沈めてしまうという。
    海上に浮かぶ人魂、誰も乗っていないまたは亡霊が乗っている船、海から現れる巨人などの様々な海の怪異も船幽霊と呼ばれて伝わっているが、現代ではそれぞれ鬼火や不知火、幽霊船(ゴーストシップ)、海坊主などほかの怪異に分類されるだろう。
    地域ごとに様々な異称や細部の異なる伝説が伝わっている。一例としては、奄美大島に出るものはタンゴ(桶)をくれと言ってくるので「タンゴクレレ」と呼ばれている。タンゴにウクレレってめっちゃ陽気そう

    対策として、水を掬うことのできない底を抜いた柄杓(タンゴクレレの場合は桶)を用意し、それを与えてやり過ごすというものが有名。
    また、宮城県には停船して船幽霊をじっとにらみつけると消えるとか、真水や酒やおにぎり等の食料、灰やお香など供養になりそうなものを投げ入れるといいとか、私は水死体だと嘘をついて誤魔化すといいとか、いろいろな方法が伝わっている。
    プロフィールの見つめられると逃げ出すとかおにぎりが好きとかはそうした地方の伝承を拾ったものだと思われる。

    余談だが、柄杓は昔の日用品であったと同時に、霊的な縁起を持つものでもあるという。
    現代でも寺社の手水では専ら柄杓が置かれ、数々の神事でも清めの水やお神酒を柄杓で扱うなど、宗教行事の中で使われている。
    なかでも底の抜けた柄杓は、水がするっと抜け出るように赤ん坊もするっと出てくるという、安産祈願の縁起物として用いられていることがあるという。
    こうしたことから船幽霊と柄杓の関係は、もとは水難犠牲者の供養が変形したものであるとも考えられる。

    ところで、船幽霊に襲われずとも船舶には水が溜まっていくものである。
    波しぶき、雨水、船体の継ぎ目やスクリューシャフトからの漏水、機械や設備からの排水や結露水、洗浄水、その他もろもろの雑廃水が船底に溜まっていくのが大型船から小型船までの宿命であり、これを日本語では淦(あか)、英語ではビルジという。
    当然溜まりっぱなしにしておくわけにもいかないので、淦を掬って捨てる*1淦汲みという作業が必要になる。船に柄杓や桶が積んであるのも本来はこれに使うため。
    船幽霊は淦汲みに使うはずの柄杓で逆に淦を注ぐというパラドックスの妖怪なのだ。

    伝承では手だけしか現れず、海という限られた場所にしかいないため、知名度の割に妖怪がメインテーマの作品以外に登場することはあまり多くない上、キャラクター化もあまり行われていない。
    有名と言えそうなのは『東方』シリーズの村紗水蜜くらいか。

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