【スキュラ娘】ルキュレ

元ネタはギリシャ神話に登場するモンスター「スキュラ」。
この怪物の誕生した経緯というのが、キルケーという魔女が意中の相手であるグラウコスをスキュラに取られたくないがために、いつもスキュラが通っている淵に毒を流し込み、毒水に浸かった彼女を怪物に変えてしまったというもの。

なお、スキュラはグラウコスに対して特に気はなかったし、グラウコスはこの仕打ちにドン引きしてキルケーと縁切りしているため、誰も幸せになっていない。
他には、海神ポセイドンがスキュラに惚れたので、その妻アムピトリテがキルケーに命じて毒を盛らせた説もある。勝手に惚れられて嫉妬されて毒を盛られて踏んだり蹴ったりである。
さらに別の説だと、グラウコスを愛していたスキュラが、横恋慕してきた海神ポセイドンを振ったために呪われて怪物にされたというものも。
ギリシャって怖い……。こんな伝説ばかりであるため、本作では「男を一目ぼれさせる絶世の美女だが、それで起こる痴情のもつれを厭う人嫌い」というキャラになるのも仕方ないだろう。