遺産相続弁護士 柿崎真一

ep.6 ピンク教授と4人の女

时长: / 首播:2016-08-11

吐槽箱 1

#1 - 2016-8-12 07:29
(君と目指す彼方へ)
  丸井華(森川葵)が、いつものラブホテルを訪れると、柿崎真一(三上博史)が現れ、「華って、馬車道女子大の法学部だよね?桃山桃太郎って先生、知ってる?」と尋ねる。「超有名ですよ。ゼミ取ってました」と華。「亡くなったらしいよ」と柿崎。

  柿崎の事務所に戻ると、1年前まで桃山のゼミに在籍していた松本宏子(黒澤はるか)という女性がいる。桃山には1億の遺産があったが、生涯独身で相続する人がいなかった。「私、妊娠してるんです。桃山先生の子を」と宏子。「嘘!」と華。「普通、人に権利能力が発生するのは出生と同時ですが、相続については例外です。お腹の子には立派な相続権がある」と柿崎。「私は桃山先生を愛してました」と、宏子は桃山とのプリクラを見せる。まったくイケてない初老の男。「これが桃山先生…」と柿崎。華は疑いの目で宏子を見る。「問題はその1億円がどこにあるか分からないってことか」と柿崎。「桃山先生が、困ったときはこの事務所に相談しろと。それと謎を解く手掛かりはこれだと」と、宏子は細長い鏡のついた鍵を見せた。ビクッとする華。「これは先生のマンションの鍵です。私たちの愛の巣でした。遺産を見つけてください」と宏子。

  馬車道女子大に向かう柿崎と華。「どうして桃山先生は、柿崎先生に相談しろなんて」と華。「僕じゃなくて華なんじゃない?華は司法試験現役合格で優秀な生徒だから。それより、なんであんなに若くて綺麗な子があんなジイさんと…」と柿崎。女子大生にヒアリングする柿崎。桃山は女好きで、“ピンク先生”とあだ名がついていた。

  その柿崎と華の前に、山田法子(梶原ひかり)という検事が現れた。「柿崎真一さんですね。あなたを詐欺罪の容疑で逮捕します」と、法子は柿崎に手錠を打った。取り調べを受ける柿崎。「松本宏子を知ってるわね?彼女も逮捕されたの。柿崎さん、あなたは彼女と共謀して桃山教授の遺産を騙し取ろうとした」と法子。「は?」と柿崎。「彼女がそう自供したの。それにお腹の子はあなたの子だそうじゃない」と法子。

  その頃、柿崎の事務所に土屋律子(三浦透子)が来て、自分のお腹に桃山の子供がいると華に相談していた。「見つけましょう、遺産の1億を。生まれてくる赤ちゃんのために」と華。その傍で二人を胡散臭そうに見る河原井正(豊原功補)。実はその華も、宏子が持っていたものと同じ細長い鏡のついた鍵を持っていた。

  翌日、柿崎は釈放される。法子が「松本宏子が拘置所内で自殺したの。で、妊娠が嘘だって分かったわけ。あなたは利用されただけってことね」と言う。

  事務所に戻る柿崎。柿崎の留守中に河原井が動いていた。「あの山田法子って検事も、馬車道女子大で桃山ゼミの生徒だった。華と同じく司法試験を現役合格してる」と河原井。そして律子も、桃山ゼミで司法試験現役合格者だった。水谷美樹(酒井若菜)も「ちなみに桃山先生は、4年前から司法試験の問題を作る担当だったそうよ」と言う。「桃山ゼミでは3年連続で、法子、華、律子と現役合格者を出したわけか」と柿崎。

  その頃、華、法子、律子が集まっていた。「宏子はうまく自殺で処理したわよ」と法子。「答えを教えられても司法試験に落ちるようなバカが遺産を狙うなんて」と華。「あとは遺産を見つけて山分けするだけね」と律子。華らは、桃山と寝ることで司法試験問題を入手していたのだった。自分の鍵を置く三人。鍵は宏子のも合わせて四本あった。だが肝心の謎が解けない。「ねえ。あの柿崎って、本当に使えるの?」と法子。「弁護士としては三流ですが、探し物を見つけるのは一流です」と華。

  柿崎は、華がスマホで撮った鍵の写真を見ていた。写真は、法子・律子・宏子の3つしかない。よく見るとそれぞれの鏡の部分の端に「S」「E」「W」との文字。「もう1本あったりして。華、持ってないよね?」と柿崎。「あるわけないじゃないですか」と華。

  その折、律子が殺された。華と柿崎が偶然その死体を見つけた。警察に通報する柿崎。華は、律子のバッグを探るが、律子の鍵が無い。「まさか法子が!」と華。

  その華のもとに法子から電話がかかってくる。「やっぱり、先輩が律子を!?」と華。その折、法子の悲鳴が華のスマホから聞こえた。「先輩?」と華。法子は首をかき切られて死亡した。柿崎はその現場を訪れ「あの、鍵ありませんか?鏡のついた鍵」と尋ねた。見ていた河原井が華を「ちょっと来い」と呼び寄せた。「おまえ、鍵出せ。どうせ持ってんだろ、おまえも。殺されるぞ」と河原井。怯えて華は、鍵を差し出した。

  華は荷物をまとめて、国外逃亡を図ろうとするが、そこに河原井が殺されたとの連絡が入る。柿崎と華が駆けつけると、河原井は柿崎のポンコツ車の中で息絶えていた。華はショックで意識を失う。次に華が目覚めたのは美樹の歯科医院の中だった。華が見ると、美樹が首を切られて死んでいた。「嘘!」と華が叫ぶと柿崎から電話が入った。「無事か?俺たちは触れちゃいけないものに手をだしちまったようだ。1億の場所は突き止めた。本牧のある場所に小さなテミスの像がある。その下だ」と柿崎。

  華は柿崎に言われた場所のテミスの像を見つけ出す。そしてその下の土を掘り起こすと1億円の入ったケースがあった。そこに柿崎が現れる。柿崎は4本の鍵を組み合わせ、金の場所を割り出したのだった。「どうして先生が4本の鍵を」と華。「俺、桃山先生に頼まれちゃったんだよね。癌で亡くなる3か月前に」と柿崎。

  柿崎は桃山から、自分が死んだあと、司法試験の漏えいがバレると法律家としてのキャリアに傷がつく、だから女たちを片付けてほしいと頼まれた。だが、柿崎は桃山の本心を見抜いた。「でも先生、本当はその女たちを愛しているんじゃありませんか。あなたの死後、その女たちが遺産をめぐって醜く汚れていくのが耐えられない。それならいっそ美しいまま消してやりたい…違いますか」と柿崎。桃山は否定しなかった。「桃山先生、あなたのラストリクエスト承りました」と柿崎。「……どうして河原井さんや美樹さんまで」と華。「仕方ないよね」と、柿崎は華にも刃を向けた。

  「イヤーーッ!」と華は目覚めた。そこはラブホテルの一室。周りに、柿崎、河原井、美樹がいた。「あれ?どうしてここに?」と華。「呼んだじゃない。僕が。ね、華の母校の桃山って教授が死んだんだって」と柿崎。「え?」と華。「でもこれは仕事にならない。いろんな女に貢いで遺産はゼロどころか借金だらけだって」と柿崎。「その中の一人がおまえだよな」と河原井。ギョッとする華。「馬車道女子大2013年度ミス漏えい。俺が、知らないとでも?」と柿崎は全てお見通しだった。