1992年シーズンのF1世界選手権、純和製F1チーム「レラ」はシーズン残り2戦でこれまで無完走という弱小チーム。スポンサーからは、次のレースで結果を残せなければ契約を打ち切ると言われ、ピンチに陥っていた。そんな折、一人の謎の男がチームを訪ねてくる。その男は日向俊郎と言い、「自分をドライバーとして雇ってみないか」と切り出す。チーム監督である真田はチームの弱点を言い当てた彼に何かを感じ、入団テストをする事に決める。
迎えたテスト当日、俊郎はあろうことかテストの場所を間違え、そこで中堅チーム「マーキュリー」のエース、アレックス・バトラーと対面する。テストに遅刻した俊郎に真田の娘である果穂やチームスタッフが不信感を募らせる中、入団テスト開始。ちょうどその時、舞台となるシルバーストン・サーキットでは強豪チーム「ウィリアムズ」がテストを行っている最中、その年のチャンピオンであるナイジェル・マンセルがタイムアタックを行っていた。しかし、俊郎は驚異的なコーナリングスピードによりウィリアムズよりも非力なマシンで、マンセルが記録したタイムをあっさり上回ってしまう。実はこの男、F3やF3000で弱小チームを何度となく優勝させた「優勝請負人」と呼ばれる天才ドライバーだったのだ。レラはこの結果に、俊郎を日本GPでセカンドドライバーとして起用する事を決める。
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迎えたテスト当日、俊郎はあろうことかテストの場所を間違え、そこで中堅チーム「マーキュリー」のエース、アレックス・バトラーと対面する。テストに遅刻した俊郎に真田の娘である果穂やチームスタッフが不信感を募らせる中、入団テスト開始。ちょうどその時、舞台となるシルバーストン・サーキットでは強豪チーム「ウィリアムズ」がテストを行っている最中、その年のチャンピオンであるナイジェル・マンセルがタイムアタックを行っていた。しかし、俊郎は驚異的なコーナリングスピードによりウィリアムズよりも非力なマシンで、マンセルが記録したタイムをあっさり上回ってしまう。実はこの男、F3やF3000で弱小チームを何度となく優勝させた「優勝請負人」と呼ばれる天才ドライバーだったのだ。レラはこの結果に、俊郎を日本GPでセカンドドライバーとして起用する事を決める。