妹姫マレシアーナの策謀により、若きアドリエの王イルアデルは、その短い生涯の幕を下ろした。"大陸を救う"という宿命を、ティーエと共に背負うはずだった<魂の双児>イルアデル。自らの半身ともいえる存在の死に、ティーエは心を固く閉ざして眠りについてしまう。ひたすらに"自己の消滅"を望む彼の心に、巫女王と魔術師ラグルドは生命を賭して語りかける-生きよ、愛する者たちのために…と。だがマレシアーナの毒牙は、予期せぬ早さで彼らに迫まっていた。ティーエ、ボイス、ラクシ-3人の新たなる旅立ちを描く太陽帝国編、序章。超ヒットシリーズ、堂々の第九部。
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2010