神社の奥にある鳥居の向こうに見える、どこまでも続く階段。
山へとまっすぐに続く道。
曲がり角にある駄菓子屋さんに、坂の上にある図書館。
幼馴染の綴がいて、優しく笑う式がいて。
この小さな島で流れる日々が、私のすべてだった。
――すべてだと、おもっていた。
『とおりゃんせ、とおりゃんせ』
ぐるぐるとあたまをめぐる。
やさしくて、さみしくて――ちょっとだけ、こわいうたが。
more...
山へとまっすぐに続く道。
曲がり角にある駄菓子屋さんに、坂の上にある図書館。
幼馴染の綴がいて、優しく笑う式がいて。
この小さな島で流れる日々が、私のすべてだった。
――すべてだと、おもっていた。
『とおりゃんせ、とおりゃんせ』
ぐるぐるとあたまをめぐる。
やさしくて、さみしくて――ちょっとだけ、こわいうたが。