異世界居酒屋さわこさん細腕繁盛記 小说

初めまして、私、3*歳独身、陸奥さわこと申します。私はこれまで、亡き父から継いだ『居酒屋酒話』の女将をしておりました。ところが、折からの不況により、このほどついにお店を畳むことになってしまったのです…お店を失い、呆然自失としていた私でしたが、ある日偶然、不思議なとんがり帽子をかぶったバテアさんというお美しい女性と出会いました。なんでも、たまたまこちらの世界に薬草を採りに来ていたそうで、その正体は「いせかいのまほうつかいさん」(?)なのだそうです……ええと、あの…そこからは、何と言いましょうか…私も少し自暴自棄になっていたのかもしれません…流されるままバテアさんのお宅に居候することになり、しかも、異世界で居酒屋を営むことになったのです…!「ふぁんたじー」も「どらごん」もよく知らない私にできるのは、美味しいお酒とお料理を、真心込めてご提供するだけです。今宵も異世界の皆様に喜んでいただけるよう、精一杯、切り盛りしていきたいと思っております。