時は大正。
“鬼遣ひ”の音橘。其の次期当主である月彦と、
彼の“鬼”であるしいな。
虚実綾なす帝都のあわいに潜む、化生の者を討つ。
そして巻き込まれる、駆け出し作家の麻布離淡。
「ぼくは月彦の弦があれば」
「此の十二階よりも高くとぶことが出來る」
「其れは先生も、好くご存知でしょう?」
“目隠シ大正幻燈譚”
そのときじくのかくのこのみは――
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“鬼遣ひ”の音橘。其の次期当主である月彦と、
彼の“鬼”であるしいな。
虚実綾なす帝都のあわいに潜む、化生の者を討つ。
そして巻き込まれる、駆け出し作家の麻布離淡。
「ぼくは月彦の弦があれば」
「此の十二階よりも高くとぶことが出來る」
「其れは先生も、好くご存知でしょう?」
“目隠シ大正幻燈譚”
そのときじくのかくのこのみは――