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ep.7 ギャラ未払い…お笑い芸能事務所を救え!

时长: / 首播:2016-02-18
 小さな演芸場でネタを披露する中堅漫才師「サプライず」の富田(フットボールアワー岩尾望)と織田(松尾諭)。客席には、井上アリス(矢倉楓子)、武蔵川華子(藤田みりあ)がいて、つまらなさそうに見ている。だが、菅原円(葵わかな)と、離れた席にいる老人、浅野悟朗(斎藤洋介)は大笑い。富田がハゲネタを披露すると、今度はアリスと華子をはじめとした場内が大ウケ。だが、円はつまらなさそうにいる。「…君の感性がわからんわ」と円に言う華子。

 舞台が終わり、客の見送りをする富田と織田。二人の所属する近石芸能の社長、近石みゆき(角替和枝)や所属芸人のマネー樋口(藤原光博)も来て、円らを見送る。アリスと華子は、「アンヘラ」のチラシを渡し、ちゃっかり営業している。

 翌日、あるパーティー会場で、漫才を披露する「サプライず」の二人。ネタはややウケ。そこに主催者の大塚真介(水橋研二)が現れ、近石は、早速挨拶に行く。「今日はお呼び頂きありがとうございました。また、お願いします!」と近石。だが大塚は「もう呼ばないよ。おたく、依頼した時、大爆笑間違いなしって言ったよね? 全然面白くないんですけど。だから当然ギャラはなしってことで」

 「アンヘラ」に現れる近石とサプライず。アリスと華子の配ったチラシの「金銭トラブル相談0円」を見て訪れたのだった。「ネタが面白くなかったからと言ってギャラを踏み倒されて…」と栗原理佐(片瀬那奈)と竹内茂(小籔千豊)に相談する。傍にいた円が、「出演することが債務の内容で、ウケるウケないは内容に含まれません。当然主催者はギャラを払う義務があります」と言う。「ですよね!」と近石。ただ、近石はパーティ主催者と契約書を交わしていなかった。「口約束でも契約は成り立ちますが、書面を交わしていないとなると、交渉は少し難しいかもしれません」と円。「うちは弱小事務所でギャラが入らないと経営が…。何とかして下さい!」と近石。そんな中、富田と織田が陰でモメていた。「俺、ハゲネタはもうやりたくない。しゃべくりで笑いをとりたいんや」と富田。「いや、でもハゲネタでないと笑いが…」と反対する織田。だが、「ハゲネタを封印しないと俺は辞める」と頑なな富田。

 その後、近石は偶然、マネー樋口がある男から大金を受け取っているのを見かける。相手の男は、福沢タケル(木村祐一)だった。福沢は、近石芸能でマネー樋口とコンビを組んでいたが、今は解消して事務所を辞め、売れっ子司会者になっていた。マネー樋口は福沢を恐喝しているようで…。ア然とする近石。

 翌日、理佐は、近石と富田、織田を連れて、大塚の元へ。「ギャラを払いなさいよ!」と言う理佐の前に、顧問弁護士だと言う殿村賢一郎(竹中直人)が現れる。「見ないとわからないから、漫才、見せてくれる?」と殿村。しぶしぶネタを披露するサプライず。笑いを取るためハゲネタを披露するが、笑わない殿村。「それで30万円とはボッタクリだ!」と追い返され、「アンヘラ」に戻って作戦会議をする理佐、近石。そこに、金銭トラブルの相談をしたいと、マネー樋口が現れる。驚く近石の前で、「実は前にコンビを組んでいた相方の福沢が、“ギャラは折半する”というコンビ時代の約束を守っていて、今でも金をよこすんです。このままじゃ自分がみじめで…」と、大金を受け取って困っている樋口。

 富田と織田は相変わらず、ハゲネタでモメていた。無理やりハゲネタをさせられた富田は「解散や!」と織田に言い捨て、「アンヘラ」へと駆けていく。「織田を名誉棄損で訴えたいんです!」と理佐の元へ駆け込んで来る富田。理佐たちは結局、「ギャラ未払い」「ギャラ折半」「ハゲネタの慰謝料」の問題を抱え込み…。理佐たちは、役割分担しながら、解決法を探ることにした。

 華子は早速、福沢へのアプローチを試みる。そして茂は、富田に「名誉棄損で訴えるなんて本気じゃないですよね?」と独特のやり方で説得。理佐は、近石が心配になり、近石芸能を訪れる。するとそこでは、マネー樋口が近石に「芸人やめます」と辞表を提出していて…。理佐は「待って!今度うちでパーティーすることになったの。みなさんで来てください。辞めるのはそれからでも…」とそれを止める。

 後日、「アンヘラ」でパーティーを開く理佐。招待された近石と樋口、富田も現れる。「社長になんと言われたって、もう解散は決めたことですから」と富田。「わかった、私にはもう止める資格もないし」と近石、皆が解散するなら事務所をたたむしかないと言う。「でも私、あんたの漫才好きやったで」と近石。そこに織田も現れ、「富田、俺やっぱりおまえじゃないと。一緒にやり直そう」と説得し、富田の心が揺らぐ。さらに華子が、福沢を連れて来る。福沢は、樋口が苦しんでいたとわからず、お金を渡していたと言う。「もうお金を渡すのは止めるから、引退するのはやめてくれ。おまえが俺の一番のライバルや」と言う福沢。樋口、その言葉に心が動く。

 「あとはギャラ未払い問題ね」と理佐、近石を連れて再び大塚と殿村の元へ。「何度来ても同じことだ」と言う大塚の前に、アリスがSNSで呼び集めた芸人たちが現れる。皆、大塚にギャラを踏み倒された被害者たちだった。その上、円が、演芸場で大笑いしていた老人、浅野(斎藤洋介)を連れて来る。浅野は、大塚の会社の会長だった。「芸人さんに迷惑をかけよって!ワシの顔に泥を塗ったな!」と怒る浅野。浅野と芸人たちの登場にひるむ大塚、形勢不利とばかり、殿村もいつの間にかその場を立ち去る。無事すべての問題を解決し、活躍を誓う近石芸能の面々で…。

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