ダネス・C・アズリエル

フルアキア皇国に対し100年以上に渡り大小の武力衝突を続けているセルトアナ国家連合の少将であり、現連合国軍最前線指揮官。
勝ち気で、それ以上に生真面目な性格。最前線においても軍の規律を何よりも大切に考えている。
ただアナスタシアと同様、その心根には燃えたぎるものが宿っており、自らが良敵と認めた相手を前にした時には闘争心が剥き出しになってしまう一面もあり、感情的になると男勝りな言動をすることもある。
元々は皇国の騎士院に属する家柄ながら数十年前に台頭してきた騎士院との権力闘争に敗北、結果的に連合国に政治亡命をした経緯をもつアズリエル家の長子。
亡命後、連合国内での確かな地位を得たアズリエル家の秘蔵子であり、その指揮力から “炎の突剣（フレイム・レイピア）” の異名を、同時に政治手腕から “連合の寵児” という二つ名も持つ。

アズリエル家の後押しもあり、初陣時に大尉として連合国軍の前線に配備される。
その直後、上官であり最前線指揮官である少将であった男が行っていた軍事費の横領を暴きだした功績により、連合国内での人気と共に議会での発言権を増す。
そして現在、連合国内の主戦派で発言権を持ち、以前自らが不正を暴いたかつての上官と同じ少将としての地位を得、最前線指揮官の地位まで上り詰める。
しかし、表向きは連合国議員の中で皇国との徹底抗戦を主張する主戦派に属するものの、アナスタシアと同様、影で和平の道を探っている。