#1 - 2022-3-18 03:38
日立温 (迈向大和抚子之路)
生徒会選挙でへこまされた耕平が夏休み落ち込んでいるのが序盤です。
また耕平が行動しないことで、今までのやり取りができなくなった上之原が行動する話でもあります。
今回は大きい主軸となるものがあるストーリーというよりは、日常の日々のなかで少しづつ人と関わるなかで、自分を見つめ直し立ち直っていくという感じでしょうか。
なので、章が細かく、今まで出てきた登場人物たちが登場しては関わり消えていくという感じです。
めちゃくちゃイベントがあって立ち直るようなエンタメ性は低いので、好みにあわない人もいると思います。
私はこの手の現実の延長にありそうな「空気」を作り出させる物語が好きなので、この評価です。
 
このシリーズ好きで、いつ続きは出るのかと気になっていたので、発売されたら待てずに読みました。
今回は立ち直りであり、本格的な反撃は次巻のようです。
そして次でシリーズ最後という告知があとがきでありました。
もっとラブコメとして読みたかったけど、「現実」を舞台にしている以上は不自然になりすぎて厳しいかもしれないですね。

ちなみ上之原パパの台詞は田中ロミオさんのクロスチャンネルからでしょうか。
良い作品ですし、初期ガガガ文庫の看板になった方ですし、こういうオマージュもありなのでしょうか。