2023-9-6 14:09 /
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第一帖《桐壶》:
1、面临大限悲长别,留念残生叹命穷:限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり
2、纵然伴着秋虫泣,哭尽长宵泪未干:鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜飽かずふる涙かな(ふる:掛词,振る、降る)
3、哭声多似虫鸣处,添得宫人泪万行:いとどしく虫の音繁き浅茅生に露置き添ふる雲の上人
4、愿君化作鸿都客,探得香魂住处来: 尋ね往く幻もがな伝てにても魂の在処をそこと知るべく
5、童发今承亲手束,合欢双带绾成无:稚き初元結ひに長き世を契る心は結びこ籠めつや
6、朱丝已绾同心结,但愿深红永不消: 結びつる心も深き元結ひに濃き紫の色し褪せずは

第二帖《帚木》:
1、琴清菊艳香闺里,不是情郎不肯留:琴の音も菊もえ成らぬ宿ながら連れ無き人を引きやとめける(引き,掛词,双关「弾き」)
2、蟢子朝飞夜良久,缘何约我改天来:笹蟹の振舞著き夕暮れに昼間過ぐせと言ふが文無さ(「ひる」是「昼」和「蒜」的掛词,丰译本没有体现双关)
3、我家翠幕张,布置好洞房。亲王早光临,请来作东床。肴馔何所有?此事费商量。鲍鱼与蝾螺?还是海胆羹:我家は 帷帳も垂れたるを 大君来ませ 聟にせむ 御肴に何よけむ 鮑 栄螺か 石陰子よけむ 鮑 栄螺か 石陰子よけむ(引用催马乐《我家》)

第三贴《空蝉》:
1、蝉衣一袭余香在,睹物怀人亦可怜:空蝉の身を変へてける木の本に尚人がらの懐かしき哉」(「がら」掛词,双关「柄」「殻」)
2、蝉衣凝露重,树密少人知。似我衫常湿,愁思可告谁:空蝉の羽に置く露の木隠れて忍び忍びに濡るる袖哉」

第四帖《夕颜》(我最喜欢的一节,转载者注):
1、夕颜凝露容光艳,料是伊人驻马来:心当てに夫かとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花
2:苍茫暮色蓬山隔。遥望安知是夕颜: 寄りてこそ夫かとも見め黄昏に仄仄見つる花の夕顔
3、名花褪色终难弃,爱煞朝颜欲折难:咲く花に移るてふ名は慎めども折らで過ぎ憂き今朝の朝顔
4、戴月披星事,我今阅历初。古来游冶客,亦解此情无:古も斯くやは人の惑ひけむ我が未だ知らぬ東雲の道
5、夕颜带露开颜笑,只为当时邂逅缘:夕露に紐解く花は玉鉾の便りに見えし縁にこそありけれ
6:惊涛拍岸荒渚上,无家可归流浪儿:白浪の寄する渚に世を過ぐす海人の子なれば宿も定めず(引用《和汉朗咏集》)
7:陋室如同金玉屋,人生到处即为家:世の中は何れか指して我がならむ行き止まるをぞ宿と定むる(引用《古今和歌集》)
8:秋尽冬初人寂寂,生离死别雨茫茫: 過ぎにしも今日別るるも二道に行く方知らぬ秋の暮哉

第五帖《若紫》:
1、昨宵隐约窥花貌,今日游云不忍归:夕紛れ仄かに花の色を見て今朝は霞の立ちぞ煩ふ
2、怜花是否真心语?且看游云幻变无:誠にや花の辺りは立ち憂きと霞むる空の気色をも見む
3、闻道葛城寺,位在丰浦境。寺前西角上,有个榎叶井。白玉沉井中,水底深深隐。此玉倘出世,国荣家富胜:葛城の寺の前なるや 豊浦の寺の西なるや 榎の葉井に白璧沈くや 真白璧沈くや おおしとと おしとど しかしては 国ぞ栄えむや 我家らぞ 富せむや おおしとと としとんど おおしとんど としとんど(引用催马乐《葛城》)
4、山樱倩影萦魂梦,无限深情属此花:面影は身をも離れず山桜心の限り止めて来しかど
5、山风多厉樱易散,片刻留情不足凭:嵐吹く尾の上の桜散らぬ間を心止めける程のはかなさ
6、我在常陆勤耕田,胸无杂念心自专。你却疑我有外遇,超山过岭雨夜来:常陸にも田をこそ作れ 徒心や兼ぬとや君が山を越え 雨夜来ませる(引用风俗歌《常陆》)

第六帖《末摘花》:
1、共见东山明月上,不知今夜落谁家:諸共に大内山は出でつれど入る方見せぬ十六夜の月
2、月明到处清光照,试问今宵落哪边: 里分かぬ影をば見れど行く月の入るさの山を誰れか尋ぬる
3、雨中待月荒园里,纵不同心亦解怜:晴れぬ夜の月待つ里を思ひやれ同じ心に眺めせずとも
4、好比末松之名山,我袖天天白浪飞:我が袖は名に立つ末の松山か空より波の越えぬ日は無し(引用《后撰集》)

第七帖《红叶贺》:
1、将花比作心头肉,难慰愁肠泪转多:寄そへつつ見るに心は慰まで 露けさ勝る撫子の花
2、为花洒泪襟常湿,犹自爱花不忍疏:袖濡るる露の縁と思ふにも尚疎まれぬ大和撫子
3、春潮淹没矶头草,相见稀时相忆多:潮満てば入りぬる磯の草なれや見らく少なく恋ふらくの多き
4、但愿天天常见面,犹如朝夕弄潮儿:伊勢の海人の朝な夕なに潜くてふ見目に人を飽く由もがな(「見目」,掛词,双关「海松布」)
5、请看过盛林荫草,盼待君来好饲驹:君し来ば手馴れの駒に刈り飼はむ盛り過ぎたる下葉なりとも
6、林荫常有群驹集,我马安能涉足来:笹分けば人や咎めむ何時と無く駒懐くめる森の木隠れ
7、若有人问答不知,切勿泄露我姓氏:犬上の鳥籠の山なる不知哉川不知と答えよ我が名洩らす莫(引用《古今和歌集》)

第八帖《花宴》:
1、不似明灯照,又非暗幕张。朦胧春月夜,美景世无双:照りもせず曇りも果てぬ春の夜の朧月夜に似る者ぞ無き(改写自《大江千里集》)
2、妾如不幸归泉壤,料汝无缘扫墓来:憂き身世に軈て消えなば尋ねても草の原をば問はじとや思ふ
3、山樱僻处无人见,着意留春独后开:見る人も無き山里の桜花他の散りなむ後ぞ咲かまし(引用《古今和歌集》)

第九帖《葵》:
1、千寻海水深难测,荇藻延绵我独知: 測り無き千尋の底の海松房の生ひ行く末は我のみぞ見む
2、安知海水千寻底?潮落潮生无定时: 千尋とも如何でか知らむ定め無く満ち干る潮の長閑けからぬに
3、为云为雨皆漠漠,不知何处是芳魂:雨となり時雨るる空の浮雲を何れの方と別きて眺めむ
4、芳魂化作潇潇雨,漠漠长空也泪淋:見し人の雨となりにし雲居さへいとど時雨に掻き暮らす頃
5、草枯篱畔鲜花小,好作残秋遗物看:草枯れの籬に残る撫子を別れし秋の形見とぞ見る
6、年年十月愁霖雨,不及今年落泪多:神無月何時も時雨は降りしかど斯く袖腐す折はなかりき
7、年年今日新装艳,惟此春衫有泪痕:数多年今日改めし色衣着ては涙ぞ降る心地する(此歌含有两对掛词,「着て」、「来て」和「降る」、「古る」)

第十帖《贤木》:
1、妾在三轮山下住,茅庵一室常独处。君若恋我请光临,记取门前有杉树:我が庵は三輪の山下恋しくは訪らひ来ませ杉立てる門(引《古今和歌集》)
2、深山红叶无人见,好似美锦在暗中:見る人も無くて散りぬる奥山の紅葉は夜の錦なりけり(引《古今和歌集》)
3、浦岛已非当日景,飘来浪蕊倍堪珍:ありし世の名残りだに無き浦島に立ち寄る波の珍しき哉
4、花开今日乖时运,转瞬凋零夏雨中:時ならで今朝咲く花は夏の雨に萎れにけらし匂ふ程無く

第十一帖《花散里》:
1、杜鹃苦挽行人住,追忆绿窗私语时:復ち返りえぞ忍ばれぬ杜鵑仄語らひし宿の垣根に
2、杜鹃也爱芬芳树,飞向橘花散处来:橘の香を懐かしみ不如帰花散る里を尋ねてぞ訪ふ
3、荒园寂寂无人到,檐外橘花引客来:人目無く荒れたる宿は橘の花こそ軒の端となりけれ

第十二帖《须磨》:
1、故乡虽有云山隔,仰望长空共此天:ふる里を峯の霞は隔つれど眺むる空は同じ雲井か
2、摆脱离忧伊势去,小舟破浪度今生。今生永伴愁和泪,怅望须磨浦上云:伊勢人の波の上漕ぐ小船にもうきめは刈らで乗らましものを
あまがつむ歎きの中にしほたれて何時まで須磨の浦に眺めん

第十三帖《明石》:
1、渐行渐远皆荒渚,从此思君路更遥:はるかにも思ひやるかな知らざりし浦よ
遠に浦づたひして
2、久居此浦悲秋别,一似前春去国时:都 出でし春の歎きに劣らめや年ふる浦を別れぬる秋
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