丸川くん家の猫たち 第三席 猫灯籠

――僕はただ、この街を守りたいだけなんだ……。

猫の姿で丸川ミキオ宅で暮らすようになったパセリこと瀬利。
夏祭りの一つである灯篭流しの日が近付き、祭り好きな瀬利はサスケと共に浮足立っている。

そんな中、九逗町に丸川リトと名乗る青年が現れた。
ミキオを「ミキオおじさん」と呼ぶ彼は、ミキオの過去を知っているらしい。

丸川化学工場、そこで起きた大きな事故。
ミキオが抱える心の傷を瀬利は知ることになる。

一方、九逗町では猫が行方不明になる事件が発生して……。