ハーフタイムドラマCD ロシア文学名作選集「罪と罰／ラスコーリニコフ」「はつ恋／永遠の女性（ひと）」

「罪と罰」原作：ヒヨードルドストエフスキー

ラスコーリニコフは自分は選ばれた人間で、権力や金を持てば、

多くの人を救えると思っている。そんな彼が怒りを向けたのは、金貸しの老婆だった。

「あの女は害虫だ。害虫は殺していいんだ！」老婆を殺してしまうラスコーリニコフ。

彼の苦悩が始まった。罪の意識に苛(さいな)まれ、発熱や幻覚に襲われる。

そんな時、彼はソーニャという寛容で清らかな少女に出会った。

「はつ恋」原作：イワンツルゲーネフ

16歳のウラジーミルはジナイーダという５つ上の女性に恋してしまった。

はつ恋だった。だが、ジナイーダは恋愛ゲームを楽しむ小悪魔だった。

ウラジーミルの初心(うぶ)な年下の恋心を知って、玩具のように弄(もてあそ)ぶ。

しかし、ジナイーダに変化が起こった。ある人物に真剣な恋をしてしまった

らしいのだ。「……ジナイーダの好きな人って誰なんだ？」

ある月夜の晩、ウラジーミルはふたりの密会現場を目撃する。