2020-10-29 08:19 /
表サクセス「モグラーズ編」
それぞれ魅力的で、後のシリーズでも成熟した大人キャラとして再登場する事の多い仲間キャラ。
「凡田」は本作の相棒メガネ。主人公をマニアに引きずり込もうとしたり、彼女とイチャついたりしてると噂を流して仲間評価を下げてくる。だが根は憎めなく、投手能力・野手能力ともにバランスがよく、試合でも頼りになる。
「古沢」は主人公の先輩の捕手。面倒見がよく、主人公と凡田を寿司屋に連れて行って奢ってくれたりもする。「くるまでブー」で妹の結婚式まで飛ばしていく事になる。
「畑山」はムツゴロウさん。「殺人クワガタ」は本作のミニゲームでも最難関といわれ、最初に行う事が攻略では推奨されている、
「水木」は不真面目な主人公の先輩。やけっぱちになって「コンコンノック」でのノック勝負を主人公に仕掛けてくる。ステータスのバランスは高く、後のパワポケシリーズでも重要なキャラになる。
「倉刈」は冴えない主人公の先輩。息子のアキラ、娘の日出子と共に気苦労が耐えない。1000円の借金を返すために「貧乏ヒマなし」のミニゲームでガチャポンの内職を手伝う。後の扱いがかなり酷い。
「ドミオ」は2年目に入団するマイナーリーグ出身の外人野手。凡田の部屋にお世話になる陽気な日本かぶれだが肩力とパワーは非常に高い頼れるサムライ。
選手以外にも熱血漢の2軍コーチ「磯田」 彼女候補「愛」の父親の2軍監督「野々村」 モグラーズ応援団長でファン代表として励ましてくれる「今田」 モグラーズのオーナーだが気まぐれでモグラーズ選手を振り回す「任月」と彼に振り回されつつも野望を抱く「曽根村」 曽根村と共謀してモグラーズつぶしに加担してしまう「槌田」 彼女候補「幸恵」の店に入り浸る「ジョー」 主人公の後輩で本作のライバルポジションの「雄二」など、印象深いサブキャラも多い。
彼女候補もおなじみ。
「野々村愛」は野々村監督の娘で、定食屋で働いている。序盤から登場するが、彼女にして好感度を上げるのは意外と難しい。
不真面目な水木には当初厳しく接していたが展開次第では水木と仲良くなって幸せそうにしている。本作のNTR枠。正史では水木とは結ばれなかったが、息子が水木そっくり。
「山口幸恵」は小料理屋の女将で主人公の事を気にかけてくれる。交際しやすい。
「園華霞」は売り出し中の若手タレント。当初は主人公に「いつまで2軍でくすぶってるんですか?」と無意識に喧嘩を売っていたが相当のマニアであり、マニアショップへ行く事で仲良くなれる。
「小角弓子」は中学・高校の頃に主人公が所属していた野球部のマネージャー。ドリルトーイの任月社長の息子カケルの秘書をしており、ふとした事から再会する。
実は任月社長の隠し子でありカケルとは異母姉弟。そのスキャンダルを知った曽根村の陰謀に巻き込まれ、展開次第では『始末』されてしまう。だが正史では、再登場こそしないものの生存している事が判明。
「荒井紀香」は…………よくわからない。
目を背けたくなるほど酷さに磨きをかけている。GBAのリメイク版では登場時のBGMが『3』のプロペラ団のテーマ。だが紀香の行う所業はプロペラ団が可愛く見えてくる。
前作の主人公と結婚するもののすぐに死別、本作の主人公にターゲットを変える。登場したら無理やり彼女になり、保険金目当てで主人公を殺しにかかってくる。
『弱小球団が球団消滅の危機を乗り越えようとする」というシンプルだが魅力あふれるサクセスが楽しめる。
本作に登場したキャラの多くが後に再登場し、大人キャラとして主人公達を導いたり、落ちぶれたりする。


裏サクセス「戦争編」
目が覚めたら日本兵になっていた主人公は、同じく兵士の凡田たちと共に任務を行う。
試合が無く基本的に任務とイベントで経験点を獲得して選手(?)を成長させる。表の人物たちも設定を変えて登場する。
200週生き残ればいい*1。だがそれが難しい。うまく生き残れば強力な選手が作れる。
イベントの元ネタは第二次世界大戦のそれであるが、陰惨な戦争であった事を伝えるような驚異的なマイナスイベントの多さである。
敵に襲われる、マイナス状態「マラリア」、「赤痢」の恐ろしさ*2。任務終了してもこない迎えの船、何も出来ずに魚雷で沈められる戦艦、空襲時に防空壕に隠れても運が悪ければ焼き殺される、その「毒」がパワポケ節である。
史実を元にしたイベントも多く、例えば豚に荷物を運ばせて腹が減ったら食ってしまえばいいという史上最悪の作戦『トンカツ作戦』は『インパール作戦』が元ネタ(現実では牛に運ばせた。もちろん牛も豚も荷物運びなんて出来るような動物ではない)
週数が進めば進むほどよりバッドイベントの発生率が上がり凶悪になっていく。終戦間際で死んでしまう事もしばしば。
非常に運が絡む。安定させる術はあるが、それでも運が悪いと死ぬ。戦争の悲惨さを物語っている。
このような「裏サクセス」はパワポケお馴染みになるが、以後はRPG要素が強まり、本作の戦争編のようなランダム性の高いものは流石に少なくなる。
『3』『8』では本作の「呪い島(マインスイーパを潜り抜けて手に入れたアイテムで強くなる)」が収録されている。
ただし呪い島でマイナスとプラスの特殊能力(例えば「ケガ〇」と「ケガ×」)の両方を手に入れた場合、仕様によりマイナスの方が優先されてしまう(つまり「ケガ×」だけを取得してしまう*3*4。
野球道具アイテムについても上記のようにマイナスのものが優先される。
「パワプロクンポケット大全」のスタッフ曰く、100人が行って生還できたのは2人のみらしい。
グラフィッカーで後のパワポケプロデューサーになる藤岡謙治氏も、200週クリア出来なかったらしい。なお本サクセスは氏がパワプロ5の時に考え付いたネタだったが、没になったものとのこと。
賛否両論点
「転生」を使わなければ見られないエンディングがあり、強い選手を作るにはほぼ「転生」が必須。
事実上、本体とソフトが2つずつ必要な仕様でありとても手間がかかる。
「転生」は『7』のバグで似たような事態が起きたが、基本的には本作のみで廃止された。
2年目の「仲間を在籍させるためのミニゲーム」は一回のみ。失敗したらクビ。
特に畑山の「殺人クワガタ」は最初に遊んでも運が絡み、多くのプレイヤーのトラウマになっている。
後のシリーズ*5ではミニゲームに失敗してもその週が無駄になるだけでやり直せる局面も出てきた。
更にこのイベントを示唆する描写がやや分かりにくい。2年目のとあるイベントで「友達の部屋が吉」と表記されるだけ。何も知らず2年目を過ごし、3年目が始まったら何故か仲間がいなくなっていた、という経験をした人も少なくないのでは?
問題点
やはり本作もランダムイベントが多い。
戦争編は割り切れるとしても、モグラーズ編でもランダム必須が多い。その中にはマイナスイベントも非常に多い。
使われたアニメのテレホンカードを拾うと凡田に因縁を付けられて大喧嘩し、仲間評価とタフが大きく下がる。
彼女とのデートを凡田に頻繁に見られ、仲間評価を大きく下げられる。
本作でモグラーズが存続するには「プロペラ団にモグラーズが買収されるルート」を通らなければいけない。
だが、これが出るかどうかもランダム。買収されなければ、仮に日本一になっても惜しまれながら球団消滅してしまう。
野球パートはやはり出来が良くない。
Tags: 游戏