隣あった家に住む瀬里家と長谷家のイトコたちは、息をするように自然に互いの家を訪れあい、育った。
いつの頃からか瀬里七緒は七つ年上の長谷昴を想い、昴の隣には七緒の姉・弥生の姿があった。
三人の恋のような関係は、けれど三年前の夏、弥生の死を境に微妙に狂ってしまった。
昴への想いを断ち切れない七緒、弥生にこだわり、なぜか七緒との間に見えない境界線を引く昴―そんな二人の止まったままの時間が、最後に弥生と過ごした思い出の祖父の家が売り払われると聞かされ、動きだす。
三年前のあの夏の続きへ―。
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いつの頃からか瀬里七緒は七つ年上の長谷昴を想い、昴の隣には七緒の姉・弥生の姿があった。
三人の恋のような関係は、けれど三年前の夏、弥生の死を境に微妙に狂ってしまった。
昴への想いを断ち切れない七緒、弥生にこだわり、なぜか七緒との間に見えない境界線を引く昴―そんな二人の止まったままの時間が、最後に弥生と過ごした思い出の祖父の家が売り払われると聞かされ、動きだす。
三年前のあの夏の続きへ―。