Signal

2×××年、人が人と争い始めて十数年の月日が流れていた。
黒い雨が降り続く大地には血を侍らせたまま。
膠着状態は続き、人は辟易していた。

人は歴史をつくる生き物。
そして、歴史は人を生かす

彼らの歩みはうねりとなり、やがて道を作り出す。
生きるものは争いを続ける。
何度も何度も繰り返すそれは歴史になるのだ。

そんな歴史の表舞台に決して現れることのない、小さな小さな声。

－－－－シグナル。

かすかな声は歴史に沈み、ただ聞き入れられるのを待っていた。

小さく小さく、息をする彼らを。

歴史に忘れ去られた、声を。




にリリース。ボーカル「小鳥遊まこ」とコンポーザー「神凪琉榎」の二人によるファンタジーオルタナティヴサウンド。
【Signal】と題された、桜blossom通算５作目となる今作は、作詞をすべて小鳥遊まこが担当。
メインコンポーザーの神凪琉榎による激しくもシンフォニックなサウンドと、Ｕｎａによる透き通りながらも壮大なスケールで展開されるオーケストラが、今作でも爆発的な展開を見せる。
圧倒的な迫力を誇るティンカーベルの研ぎ澄まされたギターサウンドとストリングスやブラスの数々。
そのひとつひとつが息が出来なくなるほどにリアリティをもってリスナーに何かを呼び掛けます。
すべて新規に書き下ろされた、桜blossomの現在を、ぜひ五感で感じとってみてください。