あの大獄事件から、4年。その影響がうっすらと
残る高岡市で、御厨 雪は日々を過ごしていた。
学校へ通い、友人とともに学び遊び、笑い合う。
どこにでもあるあたり前の日常。
ある夜、彼は背に黑い羽をもつ少女に出逢う。
「貴方、すごく、おいしそう。」
突如現れた、邪を捕食する正体不明の存在。
——ヅャバウォック。
邪狩りの名門·鬼流家ガ秘密裏にその動向を探り
さらにはウァチ力ソの聖女までもが来日を果たす。
雪の日常が、じわじわと加速しながら壊れていく。
そして物語は、誰も予想なかった局面を迎える......
more...