桜坂夢莉

日向のように可愛らしく、純粋で少しドジな女の子。
性には疎く、ドラマでキスシーンを見ただけでドキドキしてしまう。
恋に興味が無いわけではないが積極的ではなく、そういった話も今までゼロ。
初恋もまだ。ゆえに「レズなの？」とからかわれる事も。

そんな、どちらかと言えば目立たない普通の女の子だったが、
謎の小動物≪テンタ≫と出会うと、自分を変えたいという強い思いから魔法少女となる。
その思いのきっかけとなったのは、魔物に襲われた際、
自分を助けてくれた魔法少女であるが、
当人はそれが≪希依音≫である事にはに気付いていない。

魔法少女時の武器はロッド。
魔法放出に優れた杖状の武器だが、そもそもの夢莉の魔力が弱いため、
小さな魔物を倒すのにも一苦労する。
他の魔法少女たちからも最弱と蔑まれており、
本人も人助けができない情けない魔法少女だと自覚する。

それでも、友達と家族という大切な人に危険が及ぶと、
身を呈して立ち向かう事の出来る心の強さと優しさを持っている。

子供の頃から多少の習い事をしてきたが、特に打ち込めたものはなく、
自分はなにも成し遂げられない人間じゃないかという不安と悩みを抱いている。
だが、『魔法少女としての役割を果たすために強くなる』という
目標を見つけてからは、ひたむきに鍛錬にいそしみ、魔物たちと対峙する。

「うぅ。こ、怖いけど……。でも、ゆーりがやらなきゃ……みんなを助けなきゃ……！」